アレ!? このミゼット、映画に登場した車両じゃない?|歴代ミゼットのガレージ Vol. 2

       
ふだんの足グルマもミゼットというオーナーは、子どもの頃、家にあったミゼットとの思い出を、今も大切に胸の中にしまっている。

大人になって自分でクルマが買えるようになった時、ふとしたきっかけで、そして一台目のミゼットを手に入れて以来、ミゼットへの興味はさらに募り、歴代モデルを集めることを思い立ったという。

そうして集めた歴代ミゼットMPを並べてみると、一番特徴的なのが荷箱の長さの違い。


普段の足車もミゼットだというオーナー。ミゼットへの愛が伝わってくるガレージだ。

手前が最初のMPとして登場した輸出用のMPAで、荷箱長960mm、荷箱幅1100mm、荷箱高425mmという寸法。その奥が国内向けMP3で、荷箱の大きさはMPAと同じで市販された。ちなみにMP1という型式はなく、国内向けMP2は2カ月しか生産されなかった。MP2の現存車は1台が確認されている。


64年式ミゼットMP5前期型。オイルマチック、いわゆる分離給油となり、トラックとバンで7万6000台が生産された歴代のトップモデルだ。


エアインレットが上下に拡大、荷箱が1260mmに延びている。



71年式ミゼットMP5後期型。MP5はミゼットMPの中で一番現存数が多いモデルで、約800台が現存しているといわれている。

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後期型ではフロントウインドー下のウインカーレンズが大型化され、マーカーも付いた。


68年式ミゼットMP5前期型、鈴木オート仕様。昭和の時代感を表現した例の有名な映画の中で、実際にスクリーンに登場した個体だ。


ボディ塗装とサビの表現は、映画会社のほうで行ったそうだ。なので車内はすごく綺麗だ。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年8月号 Vol.152(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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