【平成ミニバン白書 1-3】「10万kmの慣らしが終わったところなので(笑)、大事にしながら、親子2代でまだまだ長く乗っていくつもりです」|初代 トヨタ エスティマ 4WD ツインムーンルーフ Vol.3

       
先進感あふれるスタイルは新時代の幕開けとも相まって、90年のデビューから瞬く間に注目を集めた初代トヨタ エスティマ。
ミニバンブームの立役者となり、弟分となる5ナンバーのルシーダ/エミーナや、エアロスタイルのアエラス、スーパーチャージャー仕様を追加するなど、人気を保ったまま10年間におよぶモデルライフを送った。

 オーナーは20歳という若さの井上哲さん。正確に言うと、家族のクルマという位置付けで、父親とシェアしている。じつは、その父親が大のエスティマファン。初代のまるで船のような乗り心地に衝撃を受け、91年に2WDのノーマルルーフを購入。8年乗り続けた後、95年式の4WDツインムーンルーフを中古で購入。これも7年乗り続け、次に2代目に乗り換え。しかし、初代の良さが忘れられず、3年ほどで現在の個体に乗り換えたという経緯だ。「購入したのは2013年で、ネットオークションで破格の個体を見つけたんです。ワンオーナーの4WDで、ツインムーンルーフやコーナーセンサー、冷蔵庫などのオプションが多数付いていたのも決め手でした」と井上さん。

「さすがにもうコンディションや条件のいい個体は出てこないでしょう。10万kmの慣らしが終わったところなので(笑)、大事にしながら、親子2代でまだまだ長く乗っていくつもりです」と語った。





4WDはセンターデフ方式のフルタイム。ビスカスカップリングの採用により、各タイヤに駆動力を最適に分配する。ちなみに、後期ではリアコンビランプのデザインも変更している。


ツインムーンルーフで明るい室内を演出。


天井には後席用エアコンを配置。1列目側から空気を取り込み、後席側から風を送る構造で、ここにエアコンユニット自体が内蔵されている。






フロントシート間にあるのは、こちらも販売店オプションのクリーンエース(空気清浄機)。残念ながら配線されていないので、現在は不動。


かなりレアな販売店オプションのキャビネットテーブル。エスティマのロゴも入っている。2列目シート間に設置し、フロアに固定できる。



ハチマルヒーロー 2019年 05月号 vol.53(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : Akio Hirano/平野 陽

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