510ブルだけど「RS」バッジ。FJ20型エンジン搭載なの!?|70年式 ダットサン ブルーバード 1300 DX Vol.2

       
職人によるハンドメイドの技が冴え渡ったダットサン ブルーバード 1300 DX。逸品と言っても過言でないこのクルマは、表側はペイントを入れているので一見分からないが、ボンネットを開けると正体を現す。骨部分は純正を流用しているが、パネル部分はフルアルミで製作しており、裏側はアルミ地肌のまま。純正同様のプレスラインも入っており、そのクオリティはひたすらに高い。

 アルミボンネットばかりに目を奪われがちだが、この510の見所はエンジンルームその物にもある。搭載されるエンジンはL型ではなくFJ20型。オーナーが購入した時点で既にFJ20型が搭載され、ベンチシートながらフロアシフトに変更されたモディファイが施されていたが、良い程度とは言えなかった。そこで510のスペシャルショップ、リフレッシュ60が文字通り「リフレッシュ」を担当。エンジンを組み直し、足回りやブレーキもすべて交換した。



フェンダーにはFJ20型を想起させるRSのバッチが貼られている。






エキマニは当初から付いていたφ45mmの物を継続使用。マフラーも同様だ。


々エアコン装着車だったので、R134a対応にしてアップデートした。



ステアリングを交換している以外、基本的にストック状態をキープするインテリア。ただしもともとコラムシフトだった車体をベンチシートのままフロアシフト化したので、シート形状をアレンジ。シートに食い込む形でシフトを配置している。


シフト配置変更に伴いセンタートンネルが製作されたが、ここにも永遠ボディーのアルミワークが冴え渡っている。真鍮との合わせ技も美しく、インテリアの大きなアクセントになっている。



奇をてらわず丁寧に仕上げられたクルマは、何よりも人目を引く存在となる。

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Takayoshi Suzuki/鈴木貴義 photo:Akio Hirano/平野陽

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