アルミボンネットはハンドメイド、外装はトヨタ純正色。オトナムード醸し出すブル|70年式 ダットサン ブルーバード 1300 DX Vol.1

スポイラーはアルティアのエアダムタイプ。

       
一目見て「良いクルマ」だとわかる、このダットサン ブルーバード 1300 DX。トヨタ系の純正色を流用したというボディカラーは、抑えめのメタリックトーンながら光のハイライトが入るとしっかりと輝き、510のボクシーなボディを引き締めて見せる。レベルの高いボディワークが施されているのは一目瞭然で、特別な何かをしているわけではないのに、仕立ての良さを感じさせる。この510のカッコ良さの正体はそこだ。決して派手さはないのに、仕立ての良さがにじみ出てクルマとしての格が高く見える。まさに大人向けの嗜好品といったたたずまいだが、そう見えるのにはもちろん訳がある。

 ボディの板金、ペイントを担当したのは、旧車レストアの世界で名を馳せる永遠(とわ)ボディー。その屋号からもボディーワークに対するプライドを感じるが、この510は永遠ボディーによるレストア作業を施しただけでなく、なんとアルミでボンネットをワンオフなのだ。



息を呑むクォリティのアルミ製ハンドメイドボンネット。ただでさえ軽くなっているが、純正流用の骨部分も肉抜きして軽量化を追求。


コンプレッサーなどは新しくしたが、クーラー吹き出し口は当時物の吊り下げ式をそのまま流用する。クルマ全体を通して、変な今っぽさを出さないように配慮されているのが分かる。ユニットの上に乗っているのはDefiのコントロールユニット。



トランク内には燃料ポンプとレギュレーター、バッテリーをセット。トランク内の仕切り板は純正形状をかたどったアルミ製で、もちろん永遠ボディーの手によるワンオフ品。見えない部分へのこだわりだ。



ホイールは定番のハヤシ・ストリートをチョイス。リアブレーキはアルフィンドラム。


掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Takayoshi Suzuki/鈴木貴義 photo:Akio Hirano/平野陽

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