純正オプションのオーバーフェンダーがあった! レーシングパーツで固められたSR311|68年式 ダットサン フェアレディ 2000 Vol.2

       
映画の中にしか登場しないようなオープンカーが(ちょっと無理すれば)当時の若者でも手に入れることができたダットサン フェアレディ 2000。

 オーナーの齊藤直基さんもそんな若者の一人だった。学生時代に友人の兄が乗っていたSR311に憧れていたが、ラジオ、ヒーター付きで91万円という価格は、簡単に手の出せるものではなかった。当時からライトウエイトスポーツ好きだった齊藤さんは、TE27レビン、TE37レビン、TE71カローラ、AE86レビンとトヨタの4気筒ライトウエイトスポーツを乗り継いできた。

そんな中、友人がレースで使っていたSR311を譲ってもらうことになった。これをフルレストア。ボディカラーはR32スカイラインGT-R純正のガングレーメタリックにオールペイントした。

 このボディに東名自動車製の76度ハイカムを組み込んだ2.1Lレーシングエンジンを搭載。吸気はソレックスⅡ型のφ50mm、タコ足はワンオフのステンレス、排気はノーマルに近いカタチに作ったワンオフのマフラーを装着した。

もともと付いていたSR純正オプションのオーバーフェンダーに合わせて、純正オプションに近いカタチのフロントスポイラーを製作し、装着。当時のレース車両の雰囲気をかもし出す、レーシングSR311を完成させたのだった。


レーシングモデルとしての「走る」ための装備がおごられつつ、オリジナルの外観を維持させている美しい仕上がりは必見だ。



純正のようによく似合うRSワタナベの8本スポーク。サイズは、フロント6.5J、リア7J。ブラック塗装を選択したことで足元が締まって見える効果が出ている。タイヤは写真のアドバンA050の他に、ダンロップのSタイヤを履くこともあるとのこと。オーバーフェンダーは日産純正オプションパーツ。


76度ハイカムを組み込んだ2.1L仕様U20型エンジン。ワンオフのステンレス製エキマニが迫力のエキゾーストノートを響かせる。クランクはダイナミックバランスをとっており、ミッションはS13やS14シルビアに採用されていたFS5W71Cミッションに変更されている。

掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo: Makoto Inoue/井上 誠

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