全域でトルクフルでハイレスポンス! 乗りやすい3.0L仕様から最強のL28型改3.2L仕様へ!|75年式 日産 S30 フェアレディZ Vol.3

当初は街乗りメインということで、扱いやすいL28型改3.0L仕様だったが、モアパワーを求めるオーナーのリクエストにより、究極ともいえる3.2Lフルチューンのエンジンに載せ換えられた。

       
究極ともいえる3.2Lフルチューンのエンジンに載せ換えられた75年式 日産フェアレディZ。

チューニングメニューとしては、ヘッドは燃焼室のアルゴン+オリジナル形状への加工、3.2L専用ビッグポート加工、上下面研、79度Rタイプカム、φ46.5/38‐119mmビッグバルブ、ABB/PBBバルブガイドなどのスペシャル仕様。

腰下は、N42マニアブロックをベースにフル加工が施されている。吸排気にはソレックス50PHH、φ48mm等長タコ足を装着。スターロードの井上正嗣代表によると、これまで手がけたL型の中でも、最強のL28型改3.2L仕様とのこと。もちろん、全域でトルクフルでレスポンスよく乗りやすいエンジンであることは変わりないが、アクセル全開時の加速感はハンパないものがあるそうだ。

 内装はノーマルの雰囲気を残しつつ、最新のメーターやレカロシートなどを装備。スターロード製クーラーが装備されており、1年中快適にドライブできる。もちろん、エンジンのオーバーヒートもなく、夏の暑さでドライバーが汗まみれになることもない。旧車ながら、速さと快適さを合わせ持った理想の姿なのだ。



ボディからエンジン、足回りなどは、製作を担当したスターロードによる最適なアドバイスと最高の技術が注ぎ込まれて完成した珠玉のZだ。


前後のオーバーフェンダーはスターロードのオリジナルで、カーボン製を装着。Z33のブルーがセクシーなボディラインに映える。


ホイールはグロースターMS-BCB。ブラックカットディスクにブラックリムの組み合わせで、足元をグッと引き締めている。


助手席の足元に装着されているのが、スターロード製クーラーキットの吹き出し口。レトロなデザインがスマートで、仰々しくないのがうれしい。R134ガス対応で、3段階の風量調整と温度調整が可能。使わない時は、吹き出し口を閉めることができ、ダッシュボードとも違和感なくマッチ。



クーラーや電動ファンなどに対応するため、高出力で低抵抗なブラックオルタネーターを装着。安定した電圧によって、エンジンの点火系が安定し、パワーアップにもつながる。



冷却に関しては、エンジン側にはカップリングファンとアルミ製シュラウドを装備するが、オリジナルのアルミ3層ラジエーターの前には、2基の大型電動ファンを装備。また、狭いスペースながら、手前にはクーラーのレシーバー、奥にはセトラブ製オイルクーラーをキレイにレイアウトしている。




掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo: Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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