豪雨の中トップでチェッカー! 50勝目を達成した「高橋国光仕様」を再現|L28改 72年式 日産 スカイライン HT 2000 GT Vol.1

       
70年代の日産ワークスは、スカイラインGT-R、R380シリーズ、ラリーなど、数々のモータースポーツで輝かしい実績を残していた。その中でも、ハコスカGT-Rの活躍は今でも語り継がれるほど日本中から注目されたいた。

 1969年5月3日に開催された「JAF GP」のTSレースが初陣となったGT-R(PGC10)。続いて71年3月7日の「全日本鈴鹿自動車レース」でハードトップGT‐R(KPGC10)がデビュー。72年3月20日の「富士300キロスピードレース」で50勝を達成した。

 その後、ライバルのロータリー勢に対抗するため、各部に改良を加え、空力に優れた大型オーバーフェンダーを装着した最終仕様が登場。苦しい戦いの中、2勝をあげた後、ワークスGT-Rはサーキットから姿を消すことになった。



ハコスカレーシングの中でも、おそらく一番思い入れが強いと思われるのが青/白のカラーリング。



5月3日の富士スピードウェイ「日本グランプリ」に投入されたフルワークス仕様が、最終仕様となった。


当時のワークスでは、ハート形の「SKYLINE」ステッカーがCピラーに貼られていたが、プライベーターが採用していたエアアウトレットを装着。ノーマルでは、ドラフターを兼ねた「S」マークのピラーバッチが装着される。



現在はサーキット専用車として使っているが、コクピット回りはストリート仕様のまま。ステアリングはmomoのバックスキンタイプを装着。タコメーターは亀有製の10000rpm仕様を純正位置に設置。シフトレバー後方のドリンクホルダーが街乗り仕様の名残だ。



助手席の足元、キックプレートにはMSDイグニッションを装着。マルチスパークが可能で、強力なスパークを実現する。


掲載:Nostalgic SPEED vol.004 2014年 07月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo: Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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