丸形テールランプを伝統にしたケンメリ|73年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.2

LED化されたテールランプが明るく輝くケンメリGT-Rのリアビュー。前後のオーバーフェンダーやリアスポイラーが標準装備となっていて、ケンメリオーナーの憧れのスタイルだった。

       
ケンとメリーによるイメージCMが功を奏し、5年間あまりの販売期間における販売台数は64万台を超え、歴代1位の輝かしい実績を残しているケンメリスカイライン。

 一方、先代スカイラインGT‐Rの偉大な栄光を受け継ぐべく開発されたのが、ここで紹介するKPGC110のGT‐Rだ。第19回東京モーターショーにおいて、レーシングバージョンが発表され、翌73年1月には発売がスタート。外観では、専用ラジエーターグリル、前後のオーバーフェンダー、リアスポイラーを装備。メカニズム的には、伝統のS20型エンジンを搭載し、前後ディスクブレーキ、リアスタビライザーの採用など、GT‐Rの名にふさわしいポテンシャルを秘めていた。

 ところが、ベース車両の車重増加やオイルショック、排ガス規制などが重なり、レースに一度も出場することなく、GT‐Rはわずか4カ月、約200台を生産しただけで幕を閉じた。


1万回転まで刻まれたタコメーターと240km/hフルスケールのスピードメーターがGT-Rの誇り。


サーキットを走行するため、サポート性のよいレカロシートに変更。運転席はフルバケットのレカロSPGだ。



ホイールはRSワタナベのマグ。サイズはフロントが9×15。ブレーキはブレンボキャリパーにスリット入りローターの組み合わせだ。



足回りには、モータースポーツで定評のあるPCRの車高調を前後に装着。サーキット走行での接地感も抜群とのこと。



リアフェンダーに装着されている「Skyline」のエンブレムと、GT-Rの証しである赤い「GT」エンブレム。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年4月号 Vol.150(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Motosuke Fjii/藤井元輔

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