「愛5」。どうしてナンバーの漢字も数字も1文字なの? 最初期の姿を今にとどめている貴重なベレG|64年式 いすゞ ベレット 1600 GT Vol.2

ベレットは、74年11月に登場する後継の小型乗用車ジェミニにバトンを渡すまで、約10年にわたって販売されてきた。モデル寿命としては長く、その間に大小取り混ぜてさまざまな改良が行われた。期間ごとに行われるマイナーチェンジ(年次改良)だけでなく、その中途でもパーツの仕様が切り替わることが多くあり、いすゞ車に詳しいマニアであっても、モデル全体の把握には難儀しているようだ。

 ここに登場しているレッドのベレット1600GTは、最初期の姿を今にとどめている個体として、ベレットファンにはよく知られた存在だ。オーナーである石川昭さんはクラシックカー愛好家として、何台も国内外の旧車を所有している方。今回のベレットとは31年前に出合った。

「あるクルマ雑誌に名古屋の中古車店の広告が載っていて、そこにベレットがありました。『愛5』ナンバーだというのに目が留まってね」

 広告のモノクロ写真は鮮明ではなく、グレードまでは書かれていなかった。石川さんは「1600GTだったらいいな」と思いながら、さっそくその中古車店を訪ねた。現車は薄い黄色のようなボディカラーであちこちにサビが浮いていて、けっして状態はよくなかった。しかし20代の頃に憧れていたベレットGTであり、ナンバーも貴重なシングルということで即決。その場で代金を支払ってきた。



購入の決め手となった「愛5」ナンバーが付くベレット1600GT。レストア中も自動車税を払い続けて、ずっと維持してきた。



グローブボックスのふたの形状が、メーターナセルと一緒で、右ハンドル仕様と左ハンドル仕様で、同じインストルメントパネルを使っていたようだ。これはヒルマン・ミンクスから踏襲したもの。




Bellett GTのエンブレム。トランクリッドの右隅と、リアクオーターパネルに装着されている。見た感じでは両方とも同じパーツのようだ。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年6月号 Vol.151(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo: Kazuhisa Masuda/益田和久

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