世界に大影響を与えた絶対的カリスマ初代S30Z|73年式日産フェアレディ240ZG Vol.1

       
生産終了から30年以上が経ち、最新モデルはすでに6代目にまで進化しているフェアレディZ。

それにもかかわらず、初代〝S30〟は特別な存在だと語られることが多い。それはZファンだけでなく、開発の現場でも同じ。

たとえば現行Z34でデザインマネージャーを務めた白岩直人さんも「初代を意識した」と実際に語っている。

もちろんZ34だけでなく、初代以降のすべてのモデルが初代のエッセンスを取り入れ、伝統として次代に受け継いでいる。

これほどまでに初代が強力なカリスマとして存在しているモデルは他にない。


 そんなS30の誕生ストーリーはあまりにも有名なのでここではその詳細は省くが、当時北米日産の社長だった片山豊さんが、北米ユーザーの声を取り入れさせたこのS30は、彼の地アメリカをはじめ世界で大ヒット。

ロングノーズ&ショートデッキのスタイルやパフォーマンスの高さ、そして低価格により、実に世界で55万台が販売された。


 もちろん日本国内でもセンセーショナルなデビューを飾ったS30。

そのラインナップのなかでも初代を象徴するモデルといえばこの2つだ。(Vol.2に続く)


約20年前、側面に衝突される事故にあう。その時に新品パーツを使ってボディ全体(ルーフを除く)をレストアし、リアスポはレス仕様にしている。


240km/hまで刻まれたスピードメーター。空力に優れた240ZGの最高速度は、最高出力が10ps高いZ432と同じ210km/hに達した。



フェアレディZの代名詞ともなっている3連メーターは初代から受け継がれる伝統。左からストップウオッチ付き時計、電流計&燃料計、水温計&油圧計と並ぶ。



240ZGのミッションはポルシェタイプのフルシンクロ付き5速MTを搭載。ミッションとエンジンは15年前にOHを実施している。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年4月号 Vol.150(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:HIRANO AKIO/平野 陽

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