GT-Rのルーツ「スカイラインGTレーシング仕様」は直列6気筒24バルブDOHCヘッドのS20型を搭載したコンセプトカー|71年式 日産スカイラインHT 2000GT-R Vol.2

       
68年の10月に開催された第15回東京モーターショーの日産ブースで脚光を浴びたのが、「スカイラインGTレーシング仕様」だ。

レーシングカーであるプリンスR380のGR8型エンジンと同じ直列6気筒24バルブDOHCヘッドを持つS20型エンジンを、C10のセダンボディに搭載していたのだ。

そして、翌69年2月にはほぼそのままの構成で初代スカイラインGT-R(PGC10)としてデビューしたのだ。


 また、10月にはGTシリーズのマイナーチェンジも行われ、3分割のフロントマスクから一体型のワンピースグリルに変更。

この頃から、CMなどでは「愛のスカイライン」というキャッチコピーが使われるようになった。


 C10スカイラインのデビューから2年後となる70年10月。大幅なマイナーチェンジと合わせて、2ドアハードトップ(KGC10)がラインナップに追加された。

同時に、GT-Rは2ドアハードトップ(KPGC10)のみの設定となる。

というのも、4ドアセダンからホイールベースが70mm短縮されたことによるコーナリング性能や、フロントウインドーの角度を寝かすことによる空力性能の向上などは、GT‐Rがレースで勝ち続けるために、技術を結集して開発されたようなものだからだ。



タコ足は、独特の焼け色が美しい超軽量な職人かたぎのチタン製を装着。回転が上がるにつれ吠えるエンジン音がたまならいとか。



センターコンソール後部には、固定用スプリングが装着される。



トランク内のフロアはもちろん、100Lの燃料タンクもレストアされている。



純正シフトノブ。赤バッジが外せるというので、見せてもらったところ、ウッドの凹部にシフトパターンが浮き彫りになっているのを確認できた。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年4月号 Vol.150(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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