筑波サーキット1分3秒台が目標! オーナー自らがレストアした1台|マツダ サバンナRX-7 JSS FC Vol.2

       
ジャパン・スーパースポーツ・セダンレース(JSS)の開催は富士スピードウェイで、GCのサポートレース的に開催されていたから、あまり知名度は高くはない。だがフルチューン市販車がスリックタイヤを履いて激走するシーンは、当時のマニアックなファンを魅了した。都平健二や土屋圭一らがしのぎを削っていたのも、レースを盛り上げた。

 そのJSSに参戦していたマシンそのものなのが、今回紹介するRX-7。REOMというレーシングガレージが製作した車両で、タイヤが生産中止となってから倉庫に眠っていた。それをREOMがレストアして再デビューしたのだが、ミッションが壊れてまたも倉庫入り。それを当時のままの姿で甦らせようと情熱を燃やしたのが、現オーナーの田端一雅さんなのだ。目標は当時の仕様で、筑波サーキットを1分3秒台でラップすることだそうだ。

関連記事:今はなき「マツダスピード」純正ペリフェラルポート仕様!|マツダ サバンナRX-7 JSS FC Vol.3


1980年代に開催されていたツーリングカーレースのなかで、最もチューニング範囲が広かっただろうジャパン・スーパースポーツ・セダンレース(JSS)。富士スピードウェイを舞台に繰り広げられた熱戦の戦士が今、甦った。



ロールケージが張り巡らされた室内。シートやシートベルトまでも現役当時のままのものを修復して使っている。



膨らまされたリアフェンダーの助手席側にはエアダクトが設けられている。これは燃料冷却用のもので、トランク後部にあるタンクに装着された燃料クーラーへ導風する。



ボンネットはインタークーラー用エアダクトが設けられたERC製FRPだ。


掲載:ハチマルヒーロー 2010年 05月号 vol.13(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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