NISMOを冠するハードサスペンションの2ドアクーペ|日産 サニー RZ-1 ツインカムNISMO Vol.2

角張った顔つきが日産車らしい。87年9月のマイナーチェンジによりフロントグリルのデザインが変更され、グリル中央にTWINCAMのエンブレムが装着されている。

       
CA16DE型搭載車のなかでもツインカムNISMOには、フォグランプ組み込み型フロントスポイラー、サイドシルプロテクター、リアスポイラー、アルミホイール、ハードサスペンション、本革ステアリングホイール、スポーツシート、ホワイトメーターなどを標準装備。

AE86やシビック、CR‐Xのライバル的存在になることを期待されたが、販売は低迷。上級車種であるシルビアと価格差がほとんどなくなってしまったことも原因だったようだ。

 86年の発売開始から89年いっぱいまで続けられた販売は、サニーがB13系へフルモデルチェンジを果たした時に終了。新たにNXクーペという独立車種として、手軽なセクレタリーカーの道を歩み始めたのだった。

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絶壁と形容された当時の日産車らしいインパネ。ツインカムNISMOには標準でスポーティなホワイトメーターが採用された。シフトノブはオーナーの好みでNISMO製を装着している。





エンジンはCA16DE型でタコ足とマフラーが変更され、現オーナーがNISMO製タワーバーを装着した。NICS(電子制御可変吸気コントロールシステム)やNDIS(電子配電点火システム)などをECCS(電子制御燃料噴射装置)でコントロールしている。



テールゲートはテールランプの上からが開口部となるため、重い荷物の出し入れには向いていない。トランクは2名分の荷物を積むのがベストといえるサイズ。



大衆車と呼ばれた初代から、サニーには歴代モデルにスポーティな仕様を設定していた。1970年代にはそれらがレースでも大活躍した。


掲載:ハチマルヒーロー 2010年 05月号 vol.13(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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