【いよいよ最終回】「時間ごと」まるごとクリアでコーティング!|復元カレラ R360レストア Vol.7

       
インテリアでは、もともと新車から装着されていたパーツの風合いを残しながら、クリーニングで清潔感を取り戻すという手法が試された。シートもトリムもマットも、当初は経年劣化によってどれも薄汚れていたが、荻原さんが会得した秘伝の方法によって、「年季が見て取れるけれどもきれい」な状態にリフレッシュされていた。

 クルマの基本機能である「走る、曲がる、止まる」は新品パーツを使ってきっちり整備。ウェザーストリップやレンズパッキンなども新品に交換。本当のプロの手に掛かると、生まれが古いクルマでも、時代を超えて新たな命が吹き込まれることを目の当たりにした。

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最新の塗料や素材を投入して、時の流れを封じ込めた1台だ。



空冷V型4サイクル2気筒OHV、ドライサンプというメカニズムを持つマツダBC型エンジンは軽快に回っていた。



フロントフード中には燃料タンクやバッテリーなどが搭載されている。クルマ全体の雰囲気を考えて、あえてこの中はピカピカにはしなかった。



写真を見て分かるように、ボディのサビや塗装の剥離部分は、完全にクリアー層の下に封じ込まれ、表面はピカピカ、ツルツルになっている。もちろんサビなどは塗装前に進行しないように処理されている。



リアフェンダーモールは、荻原さんがステンレス板から叩きだして製作。違和感ない見事な仕上がり。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年4月号 Vol.150(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Nostalgic Hero/編集部&FUKUGEN CARRERA/復元カレラ

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