すべてのサビはツルツルのクリアの下!|復元カレラ Vol.6|「結果として、クリアを24回塗り重ねました」気兼ねなく乗るためのいい案配の仕上げ|R360レストア

カエルのような愛きょうある姿が女性や子どもにも人気。フロントまわりにはサビが見られ、一見ただの古いクルマのようだが、実は最新の手法で仕上げられた1台。

       
「結果として、クリアを24回塗り重ねました。ふつうクルマ1台のオールペイントでは4、5回の塗り重ねで済むので、クルマ5台分くらいの手間がかかっていますね」

 車体の部分アップの写真を見てもらえば分かるように、もともとボディにあったサビや塗料のハゲをクリア塗料でコーティング。クルマが過ごしてきた年月を保ちつつ、ピカピカ、ツルツルの外観に甦らせた。今回試した手法こそ、荻原さんがいっていた「フルレストアしてしまうと、きれいになりすぎてなかなか乗れなくなるので、気兼ねなく乗るためのいい案配の仕上げ方」ということになる。

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エンブレムは、車体に付いていたものをクリーニングして再装着。


カレラのサインもクリア下に。


復元カレラ秘伝のクリーニング方法で、見事にきれいになっている。ウェザーストリップは汎用の新品を装着。


ライトリムにささくれだったサビが見えるが、これらもすべてクリアー層の下。そっとさわると分かるのだが、リムの表面はツルツルに磨かれている。パーツ単体にしてクリア塗料を何層にも重ねて仕上げている。br />

サビだらけに見えるホイールキャップだが、実は表面がツルツル、ピカピカになっている。ちょっと信じられないが、メッキの上にクリア塗装する技法があるという。

掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年2月号 Vol.149(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Nostalgic Hero/編集部&FUKUGEN CARRERA/復元カレラ

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