怒濤のパワーとビッグトルクを発揮するチューンドケンメリ|日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.1

       
「本物のチューニングは麻薬だ」。

某自動車漫画で使われたセリフである。チューニングされたエンジンは強烈なパワーを発揮し、乗る人に快楽を与え、異次元の世界に導いてくれる。しかし、そのパワーに慣れてしまうと、さらに上を目指したくなる。また、一度味わってしまうと抜け出せなくなる魅力を秘めていることから、このようなセリフが生まれたのだ。このケンメリのオーナー宮川潔さんも、そんな世界にハマった一人。

 免許取得直後は、知人に譲ってもらったケンメリに乗っていたという宮川さん。しかし、周囲がソアラなど当時の最新モデルに乗り換えたことがきっかけとなり、自身もFC3S RX-7を購入。以前からチューニングカー好きだったこともあり、老舗のロータリーショップでタービン交換などを施し、某スポットへ足を運んでいたそうだ。

 そんなオーナーがこのケンメリを手に入れたのは、実に19年前のこと。L28型を搭載したGT-R仕様を購入し、当初はおとなしく乗っていた。しかし、チューニングエンジンのフィーリングが忘れられず、3.1L仕様を製作。しばらくは満足していたが、再びその魅力にハマってしまった宮川さんは、7年ほど前にモアパワーを求めて亀有製ヘッドをドッキング。そして、約1年前には、さらなるステップアップを目指してチューンナップ。それが現在の姿だ。

関連記事:350psオーバーの3.2LフルチューンのケンメリR仕様|日産 スカイライン HT 2000 GT-X Vol.2


ここに登場するケンメリはチューニングの魅力にひき付けられ、ノーマルのL28型からいくつかのステップを経て、最終的に3.2Lフルチューンにたどり着いた1台だ。



助手席前にオートメーターの油温/油圧計、亀有の燃圧計をセット。運転席ダッシュ下には、ニスモの水温計が装着される。



約360psを発揮するというL28型改3.2L。徹底した作り込みは、まるでショーカーレベルだ。



セトラブ製のオイルクーラーをフロントグリル後方にセット。ノーマルに比べて発熱量の多いフルチューンエンジンだけに、こうした油温対策にも抜かりはない。



燃圧を安定させるためのレギュレーターは亀有製。フロントサスはテインのS13用車高調を流用し、ストラット上には車高調整機能付きアッパーマウントも見える。なお、近々スターロード製車高調に交換予定だとか。

Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo: Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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