レーシングカーをさらにチューンナップ! 最高出力225psを1万1500rpmで絞り出す|サニーエクセレントTSレーシング Vol.3

       
完成したサニーエクセレントTSレーシングは、当時のワークス仕様そのもの。フロント一体式マスク、ボンネット、前後オーバーフェンダー、左右ドア、トランクなどは、当時の日産純正レース用FRPパーツだ。久保さんによると、

「レース用の部品でも、日産のはボディのラインにピッタリ合うようにできているんです」とのこと。

さらに、左右ウインドーはアクリル製、リアウインドーはポリカーボネート製を新調し、見た目の美しさにもこだわって仕上げられた。


こうしてパーツをすべて見てみると壮観だ。


 完成後は、筑波サーキットでシェイクダウン。L14型エンジンをベースに1.6LにボアアップされたLZ型エンジンは、ソレックス50PHHの吸気音と、助手席側後方のサイドマフラーから爆音を響かせながらコースイン。

ホームストレートのスタンドで見ていると、独特の甲高いエキゾーストノートを響かせて快走。現代のレーシングマシンにはない迫力とオーラをまとって復活した。


筑波サーキットに登場したTSサニー。



シートは定番のダッツンバケットシート。ロールバーも当時モノが組み込まれている。天井やフロアは鉄板ムキ出しだが、ドア内張りは純正ノーマルが取り付けられている。助手席側のフロアには、万が一のための消火器も装備する。



トランクには、安全性を考慮して現行のATL製の燃料タンクを装備。燃料ポンプはニスモ製電磁ポンプを2連装して燃圧を確保。



レース用オーバーフェンダーに収まるホイールは、13インチのマグネシウム製。タイヤもスリックを装着。



マグホイール用の専用ナット。当たり面はテーパー状で、フリーカラー付きの2ピース構造になっている。

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Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功、Ryoutetu Kamisato/神里亮徹

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