1/4マイルを9秒台で駆け抜けるモンスター。その次なる目標は車検取得|73年式 日産 フェアレディZ Vol.3

もはやショーカーと呼んでも差し支えないほど、各部を美しく磨き込まれたこのS30Zは、正真正銘のドラッグマシンでもある。850㎰のL型ターボを心臓部に秘めているのだ。

オーナーの堀川さん自身、このマシンの目標をドラッグレースの世界において速さのひとつの指針となる「9秒台」に定めているのだが、ただパワーが出ているだけでタイムが出るような甘い世界ではない。

そこでこのパワーをしっかりと路面に伝えるために、足回りにも大きなモディファイを加えた。リアの足回りは丸ごとR33スカイラインGT-Rの物を移植し、マルチリンク化を敢行。これにより路面へのトラクションが大幅にアップした。


 かくして完成したこのマシンは、9秒台を目標にさまざまなドラッグイベントに参戦。11秒台、10秒台とジワジワとタイムを詰めていき、昨年11月に仙台ハイランドで行われたイベントで、ついに9秒710を達成した。

マシンの製作開始から10年、ついに目標を達成した堀川さんだが、このS30Zにはもうひとつの目標も存在していた。それは車検の取得。なんとこの激しいフォルムのS30Zを、今度は公道で走らせようというのだから恐れ入る。



ストックのダッシュパネルは外され、レースに必要な機器類が整然と配置されたまさに「コックピット」と呼びたくなる雰囲気のインテリア。大径タコメーターを正面に配置するのはドラッグマシンのお約束。


運転席は樹脂製の軽量なバケットタイプを装着。シンプソンハーネスと合わせてドラッグマシンらしい雰囲気だ。


このクルマならではの装備と言えるのが、このドラッグシュート用のレバー。このレバーを引くと車体後方のパラシュートが開き、減速をアシストする。


点火はダイレクトイグニッション式にアップグレードされた。



インジェクション化に伴い、RB26型エンジン用クランクセンサーを装着して回転を拾う。これもフルメッキでカスタム済み!

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Nostalgic SPEED vol.003 2014年 3月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Takayoshi Suzuki/鈴木貴義 photo:Akio Hirano/平野陽

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