Nostalgic 2days 日本最大級のクラシックモーターショー ノスタルジック2デイズとは


2019年2月23、24日にパシフィコ横浜で開催されたたノスタルジック2デイズ(N2d)。今年は昨年を上回り、過去最高となる2万8000人超の旧車ファンが来場。その熱気あふれる雰囲気をお届けしよう。

 昨年、節目の10回目を迎え、新たな10年へと歩みを始めた「ノスタルジック2デイズ(N2d)」。回を重ねるごとに認知度が高まり、すでに旧車ファンにはおなじみの恒例イベントに定着。「2月の横浜」を楽しみにしているファン、本誌読者も多い。注目度も来場者も右肩上がりで、今年の来場者数は初日が1万2804人、2日目が1万5358人の合計2万8162人となり、昨年比で116.5%。規模を拡大して開催した第10回を上回る数字となった。

 これが旧車、そしてN2dの盛り上がりを如実に物語っている。

 なぜN2dがこれほど注目されているのか。近年の旧車全体の盛り上がりや話題性の高まりはもちろんだが、N2dの独特な形態も大きな理由のひとつだ。N2dは「クラシックモーターショー」とうたっているが、展覧会のような一般的なモーターショーとは異なる。N2dは並べられたクルマを見て楽しむだけでなく、購入ができるトレードショーでもあるのだ。

 旧車の場合、ただでさえ個体数が限られ、専門店も全国に点在。そのため、気軽にショップに足を運ぶことができないユーザーも多いだろう。また、気になるクルマが見つかっても西へ東へと奔走しなくてはならない可能性もある。

 しかし、パシフィコ横浜で開催するN2dは、全国の旧車有名ショップが一堂に集まり、この日のために仕上げた渾身のクルマを一度に見ることができ、直接ショップの人とも会話ができる。「本気」で旧車が欲しいと思っているファンや遠方のユーザーにとって、この場はまたとないチャンスなのだ。

 実際、各ショップのブースに展示されているクルマの多くにはプライスボードが掲げられ、中には初日から、イベント閉幕時には「ご成約」の札が掛けられている車両が多数見られる。また、すでに製造中止になっている貴重な純正パーツや、ショップオリジナルのパーツも豊富に販売されており、大きな紙袋を抱えて帰路につくユーザーが多いのも特徴。まさに「出合える」、「買える」、「楽しめる」イベントなのだ。

 また、N2dの楽しみは、展示車両を見て、買い物をするだけではない。充実したステージコンテンツも人気だ。なかでも毎年さまざまなゲストを迎えるトークショーは、これを目的に毎回足を運んでいるという来場者がいるほど。今年はレジェンドドライバー「高橋国光×長谷見昌弘」によるハコスカGT‐Rでのレーストークや、S30Zの50周年を記念してZといえばこの2人「桑島正美×柳田春人」を迎えたZドライバー対談など、ファンにはたまらない組み合わせが実現。本人しか知らない秘話や生の声を聞くために、ステージ前には多くの観客が集まり、期待を裏切らない濃〜い内容を披露した。

 2日間に渡って大盛況のうちに幕を下ろした今年のN2d。次ページからは、各ショップの展示車両を中心に、イベントの模様をバーチャルツアーさながらに誌面で紹介していく。

 来年2020年は、第10回と同等の規模に拡大する企画も持ち上がっていて、皆さんの期待に応えられるようにパワーアップする予定。乞うご期待!






ノスタルジックヒーロー 2019年6月号(Vol.193)掲載

text : Rino Creative/リノクリエイティブ、Daisuke Ishikawa/石川大輔  photo : Motosuke Fujii(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)、Rino Creative/リノクリエイティブ、Daisuke Ishikawa/石川大輔

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