10cm後ろへ! 短いミッションでフロントミッドシップ化|HR30用 L20型ターボ搭載スカイラインハードトップ2000GT Vol.3

       
HR30スカイラインのL20E‐T型ターボエンジンはノーマルだから、単純にパワーだけでいえば、L28型改のハイチューンエンジンや、RB型載せ替えには及ばない。しかし、オリジナルのボディに対しては十分なパワー&トルクのアップがもたらされているし、インジェクション仕様ゆえの安心と快適性が確保され、誰もが気軽に乗れる仕上がりとなっているのだ。

 クルマの心臓部であるエンジンが、オリジナルと同じL型だから、旧車独特の乗り味は変わらず楽しめるし、コストを抑えることにもつながっている。現代のクルマ社会で何不自由なく乗れ、性能と快適性&安心感、それに旧車独特の味わいを絶妙にバランスさせたL20E‐T型換装。これは新しい!

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エンジンはロードバージョン同様にHR30スカイラインのL20E‐T型。ミッションに全長の短いHR30型用を使用するため、エンジン搭載位置を10cmほどファイアウオール側にずらし、フロントミッドシップに近い状態で搭載する。ヘッドの面研やメタルガスケット、カメアリ強化オイルポンプなどを投入しブーストを上げ、より多くのパワー&トルクを獲得している。



インテリアを見ればお分かりの通り、まだ製作途中の段階で完ぺきには仕上がっていない。メーター類などは暫定仕様だ。


同じボール&ナットステアリングのHR30型からのエンジン移植となるためパワステも装着済みだ。



アパネルはリスタードのカーボン製。フェンダーやボンネット、トランクなどの各部と併せて大幅な軽量化を実現。



ホイールはBMDの鍛造3ピース「イレブン」17インチ。17インチをクリアするため大幅なフェンダー加工が必要となった。ブレーキはR32キャリパー+300mmベンチレーテッドローター。もちろん大型マスターバックも加工装着されている。



リアサスペンションはメンバーを加工し、コイルオーバー式に変更。スペアタイヤの収まるトランク部分もフラットに加工。



フロントの左隅にはインタークーラーも装備される。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Akio Hirano/平野 陽

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