ハコスカ・電子制御ターボ! エアコン&パワステも装備可能|HR30用 L20型ターボ搭載スカイラインハードトップ2000GT Vol.2

       
L型チューニングでは、旧車独特のキャブレターエンジンのまま、ポテンシャルアップを果たすことができるし、RB型エンジンの載せ換えでは、圧倒的なポテンシャルのアップと、パワステやエアコンの装着も可能になるほか、メンテナンスフリーで乗れる手軽さも獲得できるのが魅力だ。

 ここに登場する2台のハコスカには、L型のメカチューンでもRB型スワップでもない、新たな発想のチューニングが施されていた。それが「L型ターボ」という選択だ。L型エンジンは、排ガス規制以降はインジェクション仕様となり、その後ジャパンやR30型スカイラインのトップグレードには、ターボ仕様のL20E‐T型が搭載されていた。この2台には、まさにそのL20E‐T型エンジンが搭載されているのだ!

 L20E‐T型エンジンを搭載するメリットのひとつは、ターボの過給によるパワー&トルクアップ。排気量を拡大したような爽快な走りが味わえる。

加えてインジェクション仕様となるため、キャブセッティングに気を使う必要はないし、エアコン&パワステも装備可能。チューニングは施さずノーマル状態で搭載し、配線や制御系コンピューターも純正を使用するため、安心して、快適にドライブすることができる。さらに、同型エンジンへの換装であるため車検の心配もいらない。

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ロードカー仕様の外観はフロントにもオーバーフェンダーを装着したR仕様。外観とは裏腹に誰もが気軽に乗れる扱いやすいクルマに仕上がっている。



センターコンソールには追加メーターが備えられる。右からブースト計、燃圧計、排気温計。左上は純正クーラーを加工しR134a仕様へ変更されたエアコンのスイッチ類。都会を快適にクルーズできるハコスカなのだ。



マフラーはステンレスのデュアル管。ターボ車独特のサウンドを残し走り去っていく姿を見ると(聴くと)頭に疑問符が浮かぶ。



フロントブレーキはR32キャリパーと280㎜ローターでストッピングパワーをアップさせ、同時にマスターバックを大型化することで軽く踏んでもしっかり効く、現代的なペダルタッチを実現している。



最高出力145psとなるHR30スカイラインのL20E‐T型エンジンを、あえてノーマルのまま搭載することで抜群の乗りやすさを確保。エアコンのコンデンサーがないように見えるエンジンルームだが、インタークーラーの装着も考慮し、コンデンサーは助手席のフロア下に装着している。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年12月号 Vol.148(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Akio Hirano/平野 陽

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