フェアレディZで2度の出場! すべてはモンテカルロのために|DATSUN 240Z RALLY VERSION Vol.3

       
2度目の出場となった今年1月のラリーモンテカルロ・ヒストリックに向け、池内さんはさらなる改良をZに施した。

1回目の走行で早々にヘタってしまった足回りとつなぎ目が割れてしまったマフラーは、名門・東名スポーツで作り直し、オリジナルを再現していたマグネシウム製のレプリカホイールは、より軽量なRSワタナベのアルミへ変更。

ATL製燃料タンクの給油口の位置も、スペアタイヤを降ろさず給油できるようにした。


「すごく乗りやすくなった。エンジンも上は伸びないけれど、ものすごくトルクがあって、ヘアピンは2速で回れちゃう。ほとんどストレートのマフラーだから音もいいし、あのイベントに出てくるZの中では一番キレイだと思います」と池内さん。


関連記事:旧車だけど「現役」ラリー車! ヒストリックラリー仕様の240Z|DATSUN 240Z RALLY VERSION Vol.1

 オリジナルのワークスラリーカーの再現にこだわりながら、目的はあくまでラリーへの出場にある。

「すべてはモンテカルロのために」。

それが、池内さんのZとの付き合い方である。




09年の初回出場時の経験をふまえ、今年はやや車高をアップ。

その足回りとテールパイプを含む排気系のモディファイは、東名スポーツが行った。





シートはオリジナルのままを目指したが満足のいくものがなく、レカロ+サベルトの5点式に変更している。





ナンバープレートの4150は72年のモンテのアルトーネン車と同一。





カーナンバーも5を希望していたが、さすがにシングルは無理で、23(ニッサン)を選択した。





FIAのヒストリックカー競技規則に従い、燃料タンクはATL製の安全タンクを使用。

今年のラリーを前に、スペアタイヤを外さなくても給油ができるよう、燃料タンク形状と給油口の位置をアレンジした。




掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 10月号 vol.147(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

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text:Hiramatu Hideki/平松秀樹 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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