旧車だけど「現役」ラリー車! ヒストリックラリー仕様の240Z|DATSUN 240Z RALLY VERSION Vol.1

鮮やかな赤にマットブラックを配した240Zのオーナー、池内敏正さんに、Zに対するそれほどの思いがあったわけではない。

きっかけは、雑誌で目にしたラリーモンテカルロ・ヒストリックの特集記事。

古き良き時代のラリーモンテカルロを再現したヒストリックカー・イベントに300台以上もの名車たちが集まり、伝統のフレンチアルプスの舞台を走っている。

参加者たちは皆、大人の遊びを楽しんでいた。

学生時代はラリーに明け暮れ、80年代にはWRCの1000湖ラリーにも出場経験のある池内さんの心は、すぐに決まった。


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 ラリーモンテカルロ・ヒストリックに出場できるのは、30年前までに造られたクルマ、しかもラリーモンテカルロ出場経験のある車種に限られる。

調べると、ヘルメットひとつで現地にいけば、用意してあるクルマで出場できるレンタルパッケージも400万円からあった。

でも、池内さんはそれでは面白くないと考える。


「自分でクルマを造って出ることにしたんです。日本車で出られるのは、カローラとか510ブル、サニーなんかがあったけど、それじゃあ華がない。Zしかありませんでした」


リアのラリープレートは、キーシリンダーを避けるため、現地で穴開け加工を施した後、取り付けてある。

ラリーモンテカルロ・ヒストリックは今年で14回目。

池内さんはそのうち、12回と14回目に出場した。




注目は、上に見えるウオッシャーノズル。

アルトーネン車と同様にかさ上げしてある。




板厚10mmの頑丈なアルミ製アンダーガードを装着。





輸出仕様を示すHLS30のシャシープレート。

ただし、実際のレストア作業では、使いものにならなかったメインのモノコックに、新たに見つけてきたS31Zのものを使用している



コドライバー用にはフランスで見つけたホイヤー製機械式時計を備える。




掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 10月号 vol.147(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Hiramatu Hideki/平松秀樹 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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