市販車とは異なる赤いバッジがプロトタイプの証!|68年式 スカイライン 2000 GT東京モーターショー参考出品車レプリカ Vol.3

左右のフェンダーには、赤字のGTバッジが取り付けられていた。

       
●日産スカイライン 2000 GT 1968年東京モーターショー参考出品車レプリカ

第15回東京モーターショーで、スカイライン2000GTの参考出品車として展示された「GTプロトタイプ」のレプリカ。後にPGC10スカイライン2000GT-Rとなるモデルで、リアフェンダーアーチのサーフィンラインは、すでに途切れていた。

この車両は、量産仕様のGT-Rをベースに、当時の参考出品車に使用されたであろう本物のパーツを使いながら製作されたレプリカで、モーターショー当時の姿を忠実に再現している。

関連記事:100Lの燃料タンクも標準! 一体型ライトとグリルが特徴|70年式 日産 スカイライン 2000GT-R 1





GT-Rの量産仕様では前後ともにエンブレムの文字は、ベースが赤の「GT-R」となるが、
この参考出品車では、2000GTのエンブレムのままベースが赤に変更されたものを装着していた。




参考出品車では、GT用のホイールキャップを装着していた。
タイヤサイズは6.45H-14で、高速Hレンジのバイアスとなる。
撮影用に当時物を装着。




外観上の特徴のひとつが、なぜか廉価版用の丸形板ミラーであるところ。
同時に展示されていた2000GTは上級グレード用の角形板ミラーだった。



左右のフェンダーには、赤のGTエンブレムが付く。
S54スカイラインの青バッジ、赤バッジを受け継ぐかたちだ。






これは香取さんのコレクションで、今回の参考出品車用のものではないが、写真のように外観は一見同じでも、裏を見ると上が試作品であることが分かるという例。
ムクの材料から削りだして、ワンオフでエンブレムを製作していたことがわかる。
当然、重量も重くずっしりとしている。デザイン検討などをしていたことがうかがえる品物だ。



1968年10月に開催された東京モーターショーでのお披露目から約3カ月後の69年2月に、
PGC10スカイライン2000GT-Rが正式に発売される。
このクルマは、その東京モーターショーに出品されていた参考出品車両を忠実に再現したレプリカ。
その一部には本物のパーツが使用されているのだ。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年2月号 Vol.149(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo : Takashi Akamatsu/赤松 孝

RECOMMENDED

RELATED

RANKING