走るGT-Rにこだわり、12万km超を走破したケンメリ|73年式 スカイライン HT 2000 GT-R Vol.3

丸型のテールレンズは、ケンメリで復活したものだ。

       

運命的な出会いから30年以上所有

●73年式 日産 スカイライン HT 2000 GT-R

手に入れて32年になるが サーキット走行も絶好調!

現在もほぼ購入した当時のままの状態で、あえてレストアや全塗装なども行っていないという矢島さんの赤いケンメリGT-R。

 そのため、今回の撮影も、「他にキレイなGT-Rがいるでしょうし、誌面に出すほどのクルマじゃないですから……」と断られそうだったが、なんとかお願いして実現にこぎつけた。


20代で購入した赤いケンメリGT-Rを駆って、富士スピードウェイで開催されたGT-R O.Cの走行会でも快調に走行していたオーナーの矢島さん。

関連記事:販売台数わずか7台! 超希少な純正レッドのケンメリGT-R|73年式 スカイライン HT 2000 GT−R Vol.1

 中学生の頃に見たハコスカGT-Rの雄姿に憧れ、4ドアGT-Rをどうしても手に入れたくて探し回り、雑誌広告を頼りに東京まで探しに行った。なかなかいいクルマが見つからなかったが、たまたま赤いケンメリGT-Rと遭遇。

 運命的な出合いとなり、その後30年以上所有することになったという。

 ボディはノンレストアということだが、さすがにS20型エンジンは、25年前にスポーツコーナーでエンジンとミッションのOHを行っている。

 その後は、12万㎞オーバーの走行距離を刻んでいる。以前は、スパイクタイヤで冬でもバリバリ走っていたそうだが、さすがに今は「雨の日はあまり乗らない」ようにしているとか。

 飾りではなく、走るGT-Rにこだわる矢島さんは、今後も走行会などに参加していくとのこと。2012年に開催されたノスタルジック2デイズの会場いも展示された。




ケンメリGT-Rでは、前後にオーバーフェンダーが装着され、スタンダードよりも全幅が70㎜ワイドになる。また、リアにもレースでの実績を踏まえ、アネット型キャリパーのディスクブレーキが採用された。




ホイールはRSワタナベで、フロントが7.5J×15、リアは8.5J×15。
タイヤはBSポテンザの205/55R15、225/50R15を履く。
ホイールナットはワークスレース用のレプリカを使用する。
ブレーキはプレジデント用のMk63を解体屋で入手して装着したもの。




右リアクオーターパネルのピラーバッジには、「R」の文字が刻まれていて、ドラフターになっている。




生産台数197台といわれているケンメリGT-R。S20型エンジンやソレックス40PHHの在庫がなくなったために生産が終了されたといわれているが、真相は不明。専用部品が数多く採用されているため、コストもそれなりにかかっているハズだから……。ボディカラーは、ホワイト、シルバー、レッドが用意されていたが、レッドは7台が生産されたという。



73年式 スカイラインHT 2000GT-R(KPGC110型)
●全長4460mm
●全幅1695mm
●全高1380mm
●ホイールベース2610mm
●トレッド前/後1395mm /1375mm
●最低地上高165mm
●室内長1790mm
●室内幅1340mm
●室内高1125mm
●車両重量1145kg
●乗車定員5名
●最高速度200km/h
●登坂能力tanθ0.46
●最小回転半径5.2m
●エンジン型式S20型
●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
●総排気量1989cc
●ボア×ストローク82.0×62.8mm
●圧縮比9.5:1
●最高出力160ps/7000rpm
●最大トルク18.0kg-m/5600rpm
●変速比1速2.906/2速1.902/3速1.308/4速1.000/5速0.864/後退3.382
●最終減速比4.444
●燃料タンク容量55L
●ステアリング形式ボールナット
●サスペンション前/後ストラット/セミトレーリングアーム
●ブレーキ前後ともディスク
●タイヤ前後とも175HR14
●発売当時価格163万円



掲載:ノスタルジックヒーロー 2012年2月号 Vol.149(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo : Isao Yatsui/谷井 功

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