エルフ誕生60周年。歴史を飾るクルマたち|いすゞ自動車の歴史と技術を、次世代へ継承する Vol.4 

1959年に誕生して、2019年に60周年を迎えたエルフ。

●エルフ誕生60周年を迎えたいすゞ自動車

旧車ファンに人気の高い117クーペやベレット、ジェミニといったさまざまな乗用車を生産していた、いすゞ自動車。現在ではトラックやバスなどの商用車メーカーとして知られているが、そんないすゞ自動車が取り組んでいるのが、過去に生産してきた乗用車や商用車を修復して保存する、レストア事業である。

 2017年にオープンした「いすゞプラザ」や藤沢工場のエントランスホールなどに展示されているクルマを紹介する。


1964年式 ベレル2000スペシャルデラックス
いすゞ自動車が初めて自社開発した乗用車。エルフと同じ2Lのディーゼルエンジンをオーバーホールして搭載している。塗装や内装の布地の柄まで、当時のコンディションを完全に再現した個体。

関連記事:ピアッツァ! ではなくてアッソ・デ・フィオーリ。3Dプリンタも使ってレストア|いすゞ自動車の歴史と技術を、次世代へ継承する Vol.3




エンジンのオーバーホールも完璧。



1964年式 エルフ
いすゞといえば忘れてはいけない小型トラックのエルフも各世代をレストア。
豪雪による倉庫の倒壊でフロントガラスが割れたため、3Dデータから新規製作を依頼したという。



1969年式 エルフ
フロントグリル形状が印象的な2代目エルフ。
丸形のウインカーレンズは前期型の特徴で、後のモデルは角型のレンズとなっている。





1975年式 ベレットジェミニ
米国GMの世界戦略車として、オペル・カデットをベースに開発されたモデル。
当時のカラーリングを再現したソリッドイエローが印象的なこの個体は、いすゞプラザで実物を見ることができる。






1975年式 ユニキャブ
ジープのような雰囲気だが、4WDではなくFRを採用している、クロスオーバーSUVを先取りしたようなコンセプトのモデル。
現在では完璧にレストアされた個体を見られることはほとんどない。





1982年式 ロデオビッグホーン
1980年代のRVブームをけん引した1台であるビッグホーンのロングホイールベース、2ドアメタルトップのモデル。
ファスターのシャシーをベースとしたため、初期のモデルではファスターの4WD版の名称である「ロデオ」を名乗っていた。





1967年式 ワスプ
いすゞ初のピックアップトラックであるワスプ。
この個体はSNSに掲載されていた写真から所有者を探し出し、交渉して譲渡してもらったという。




いすゞのディーゼルエンジンの基礎となった空冷のDA4型エンジンをモーターショーで展示用に修復。
展示用のため、残存写真と図面をもとに樹脂でパーツを製作して塗装している。



掲載:ノスタルジックヒーロー 2019年10月号 Vol.195(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Satoshi Kamimura/神村 聖

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